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「ねぇ、白ちゃん。今日は一緒にお買い物に行かない?」
「……はい?」
日曜日の事。
リビングに入ると目の前に突然七千が現れ私にそう言ってきたのだ。
「ほら、私と白ちゃん。まだ、……その。仲良く、なれてないでしょ?」
自覚あったんだ。
とは心の弁。
流石に口に出すつもりはない。
「だから、今日はお互いを知り合うために。ね?」
腰を僅かに折り、彼女は上目遣いで私を見る。
まるでおねだりされてるみたいで、幾つも年上なはずの七千がどうしようもなく子供っぽく思えた。
「……わかりました」
「本当に!?」
七千は私の両手を、こう。ガッて掴むとグワングワン上下に揺らす。
やめれ。腕がもげる。
「やめれ。腕がもげる」
今度は口から出ちゃった★



