-みさきside-


「加藤さん、現国のプリントあと加藤さんだけなんだけど・・・」


「えっ?あっ!忘れてた!」


私は慌ててプリントを咲に渡した。
手が触れる一瞬にドキッとしてしまう


「ごめんね、はい永原さん」


咲って本人の前では
呼べないんだけど・・・


「別に大丈夫だよ、ありがとうね」


もう行っちゃうのかな?
プリント集めに来ただけだもんね・・・

でももう少しだけでも
話していたい。
って思ってたら、


「加藤さんの書く字っていつも綺麗よだね
私好きだなぁ、加藤さんの字」


咲から話しかけてくれた