「あの...?」
ハッとした。
彼女は頭に?マークを浮かべている。
......見とれてた。
「えっと...僕は山本晴。
19歳だけど...君は?」
「17歳。」
「えっ!年下?」
「老けてるってこと?」
彼女はわざとらしく頬を膨らませる。
「ちっ違うけど...」
慌てて弁解する僕を見て、
彼女はクスクス笑う。
なんだか胸の辺りがくすぐったくなった。
それから1週間ほどして、
梨央菜は僕の彼女になった。
彼女もまた重い病気と闘っていて、
成功する確率が30%の手術を無事に
闘い抜いて元気な身体を手に入れたらしい。
今考えると
僕と君が恋人になるのは
自然なことだったのかもしれない。
何だか僕らは...

