窓の外の景色から目を離すと、 病室の中央に『新しい仲間』の 女の子が立っていた。 「隣の病室に移動してきました、 柏木梨央菜(かしわぎりおな)です。よろしくね。」 僕と目が合うと、 彼女はそう言ってにこりと笑った。 大袈裟かもしれないけれど。 僕にはそのとき 彼女が天使のように見えたんだ。