それは暗やみから聞こえた。 「あいつが来た」 「箱がやってきた」 小さな子供はつぶやいた。 深夜。 子供はアランの部屋に入って来た。 「やっぱりあの箱だ」 子供は箱に手を伸ばして 手にとった。 「この箱に全てが…」 その時だった。 「アラン起きてるのか!」 子供はびっくりして箱を落とした。 そして消えた。 まるで何も無かったかのように…