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「…ちぃが恋愛ごと話してくれたの、初めてだよね。」


「…そうだっけ?」


「うん。なんかね、表情が増えた気がするの。」


亜也はそう言いながら、戸へと向かっていく。
戸の前で、こちらを向いた。


「ちぃ。」


「…ん?」


「自分のしたいようにしなよ。フラレたら慰めてあげるから。」


「……河嶋のケーキ全種。」


「…考えとくよ。」


柔らかく笑って、亜也は戸の向こうに消えた。

持つべきものは友達。
今、その言葉を信じる気になった。
誰かがついていてくれる、それだけで、少し前向きになれる気がした。










親友の消えた扉を見て一言。













「ありがと。」




To be continue...


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