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一人残された保健室。
時計を見ると、もう五限目が始まっていた。
教室に戻るために立とうとして、足にいれた力を抜いた。
またその場に座り込む。







「…大切に、してあげられなくてごめん………」






誰もいない保健室で、小さく呟いた。
空気に飲み込まれるように消えた。





誰も傷つけたくないのに、やっぱり最後には傷つけて。
ああ、なんて無力なんだ。



「ごめん」を言うのは俺のほうなのに。


でも、多分言ったら殴られそうだから。
廊下ですれ違ったら、引き止めて言おう。



「ありがとう」と。










でもごめん、やっぱ今だけ泣かせて。




To be continue...



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