雨は相変わらず激しく、降っている―――
「お2人さん、仲直り出来てよかった。」
私と敬太のやり取りを見て大倉さんは顔をほころばせた。
「4人で語り合おうじゃないか♪ね?夏子?」
「うん。みんなで仲良く話しましょ♪」
塚原さんは微笑みながら言った。
***
「えー???探偵事務所で働いてるんだぁ。探偵事務所ってどんなお仕事するの?」
「俺は助手みたいなもんやから…資料集めるの手伝ったり…事務所の経理とか?あやっぺは探偵なんやで?」
敬太の言葉に大倉さんと塚原さんは目を丸くした。
「彩紗ちゃん。た…探偵なの?凄い…。」
「探偵じゃないですから!!」
大倉さんの言葉に慌てて、誤解を解こうとする私。
「一応…秘書なんですけどね。金田さんの調査を一緒に手伝ってるんです。」


