ブラック or ホワイト



「金田さん!!!」



私と敬太が部屋を出ると金田さんがいた。


「今、ペンション中の部屋を調べたけど…星斗君は…どこにもいなかったよ…」

金田さんが俯きながら言う。


「そっそんなぁ!!??」

金田さんの言葉に愕然とした―――



「海・・・海や!!」



「海??」


敬太の言葉にハッとする…

もしかして―――!!!!



「あのガキ…蒼島の海が懐かしいとか言ってたんやで?もしかしたら…海に行ったんと違う?」



「敬太の言う通りだ…」



金田さんは、そう言って島岡さんの元へ向かった―――


私と敬太は金田さんの後を追いかける―――