ブラック or ホワイト






気づけば…
大きな声で敬太を呼んでいて。



振り返る、その顔はとても眩しくて━━━…

スカイブルーの海と同じくらい、
キラキラしていた。




「私……ダメなの!
すぐ泣いちゃうし、意思弱いし…


だから、あなたと一緒にいたい。

一緒に頑張っていこ…?
一緒に成長していこ?」

私は、敬太の胸に飛び込んだ。


時が止まる。


数秒経って、
敬太の手がゆっくり私の背中にきて

優しく抱き止めてくれた。

その温もりに
一筋の涙が頬を伝う。

「1人じゃ…成長できないよ、敬太。」