そこには
少しだけ大きくなった星斗君がいた。
私と星斗君の視線は
バッチリと重なった。
「星斗君………」
「あやっぺ!何でこんな所にいるんだよ?」
そう言って、星斗君は
私の腕を引っ張る。
「ちょっと、ね…」
そう言うと、
星斗君はくすくすと笑い始めて。
ゆっくり
星斗君の後ろに目をやると…
目を見開き、驚いている様子の
敬太と、
うっすら微笑みを浮かべている健一郎さんがいた。
次の瞬間。
「健ちゃん!早く、行こ?」
そう言いながら
星斗君は健一郎さんの手をひっぱって海へと走っていってしまい
残された、私達。


