敬太は話を続ける。
「今年の春…関西から東京に戻ってきた俺は、偶然にもその車と出会った…」
目を瞑り、髪を掻き上げた。
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《敬太side》
この時から、俺の復讐計画は始まっていたんだよ。
黒のベンツ…
この種類のベンツは世界に100台しかないからね。
まずは、俺は探偵事務所に入りこむ。
金田はすんなりと俺を採用にしてくれた。
次に…それとなく、ひき逃げ事故の話をしてみて、反応をうかがったんだ。
『オカンな。ひき逃げされたんや。せやから、犯人見つけたると思てな。』
『どこ…で…?』
『1197号線の一歩手前の道…』
『そか…。』
金田の反応を見て、
確信したよ。
ひき逃げ事故の犯人は
あんただってな。


