敬太がいた。 髪の毛が少しだけ伸びて、長めの髪にパーマがかかっていて。 白のニットセーターに 茶色のジャケット。 綺麗め黒のパンツ。 少しだけ大人になった敬太が温かい笑顔で、私の前に現れた━━━… 「敬太…!」 「久しぶりだな。ってか…雪なんてかぶっちゃって風邪ひくよ?」 関西弁のイントネーションを残しながら、敬太は首を傾げながら言う。 私は、思わず敬太に抱きつく… 「どうして、ここだって分かったの?」 敬太は、そっと頭をポンポンと撫でる。 「あやっぺと最初に会った場所だったから…」