結局、 留依奈は1人で帰ろうとして僕の家を後にするが。 僕は心配で、 留依奈の事をドアの隙間から見守っていた。 『お兄…ちゃん…苦しい』 そう言いながら、 よたよたと階段を降りる君。 留依奈は絶対に俺には 弱い所を見せない。 “やっぱり、お兄さんには叶わない…か…” そんな事を思って、僕が階段に向かっている時だった。 『あ…』 留依奈の体が傾く。 『危ない!!!』