ブラック or ホワイト




ピンポーン…

僕の部屋のチャイムが鳴り━━━

『…はぃ』

ガチャ…

ドアを開けると
留依奈がいた。



『留依奈…っ。こんな時間に何してるんだよ!?』


『明さんっ!来ちゃった♪』

そう言って留依奈は無邪気に笑っていて━━━…


『来ちゃったって……。
体冷えるよ。中に入って。体は大丈夫なのか?明日から入院だろ?』


僕は留依奈を部屋に入れる。

『まったく…。明さんまで心配性なんだから。全然大丈夫よ?それより、お腹すかない?』


『…ああ。』


『ちょっと待っててね!何か作るから。』

そう言って、留依奈は台所で料理をし始める。


いつも君は
自分の事より人の事を考えているよね…


料理をしている
留依奈の後ろ姿がとても愛しい━━━…


僕の
将来のお嫁さん…



手術は成功して、
元気になって…
この幸せは
ずっと続くと思っていた。