「あの…鬼下…刑事?」
私は何が起こってるのか分からないでいた。
「ぁぁ、すまんすまん。コイツが俺の息子、明だ。」
鬼下刑事は明さんの肩を叩きながら笑顔で言う。
「親父…大河原さん、困ってるぞ?」
呆れた様子で鬼下刑事を見ている明さん。
「いいんだ!早く早く♪時間がなくなっちまう」
ますますテンションが上がってしまった鬼下刑事。
♪マークまで出てきてしまっている…
「ぇ…ちょっと…」
そう言って、鬼下刑事は強引に私を椅子に座らせた。
「だから、大河原さん、困ってるって…」
「別に困ってないよな?」鬼下刑事はそう言いながら、ギロリと私を見る。
こ…怖い…
「困って…いません…」
私は恐怖を覚えながら小さい声で答えた。


