星斗君の言葉に、
部屋は騒然としてしまった━━━…
「え?」
「なんで?」
「星斗君…」
大倉さん、塚原さん、木枝さんは…それぞれ驚いた表情をしていて━━━
「もぅ、こんなお兄ちゃんとはもう暮らせへん…か?」
髪を掻き上げ首を横に振る敬太。
敬太の切なくて、複雑な気持ちが顔に滲み出ていて…
「………」
何も答えない星斗君。
でも…星斗君は
口を小さく開けたり、閉じたりして、何か言いたそうな感じだった。
鬼下刑事がゆっくりと
金田さんと敬太の背中を押す━━━…
どんどん
敬太君と星斗君が離れていく…
私は、ただ。
この光景を
見てるだけしか
出来なかった。
敬太が部屋を出ようとした…その時。
「敬太!」


