続けて鬼下刑事が話す。
「明が言ってたんだ。
発作が起こったあの日、留依奈は俺じゃなくて、お兄さんに助けを求めた。
やっぱり本当のお兄さんには、叶わないなぁ…って寂しそうに言ってたんだ。
だから…留依奈さんにとって金田さん…あなたはかけがえのない人だった…」
涙を貯めている鬼下刑事━━━…
「刑事さん…。もう十分ですよ。…留依奈に再会出来た事だけでも良かった。」
ガチャ…
部屋のドアが開く。
木枝さんが息を切らして戻ってきた。
「金田さん…これを見て下さい。」
木枝は金田さんに2枚の写真を差し出す━━━…


