ブラック or ホワイト




「…いつもの敬太じゃない。」

星斗君は、ポツリ呟いて…私の後ろへと隠れてしまった。

「星斗君…」



ポツ…ポツ…
弱くなってきた雨━━━…



「金田さん…。留依奈はキラキラ輝いていました。
あなたと再会してから。」

木枝さんは明るい、高めな声で言う。


「君に何が分かる…」

金田さんは睨むように木枝さんを見る。

「ちょっと待ってて下さい。見せたいものが…」

そう言うと、木枝さんは
走って部屋を出ていった。



「俺もそう思うけどな。」
鬼下刑事の小さい声が部屋に響いた━━━…

鬼下刑事は、
まゆを下げ、切ない表情で窓の外を見ていた。