ブラック or ホワイト




「行こうか…」

鬼下刑事は低い声で言うと、金田さんを立たせる。


「……いつから、こんな風に…なったんだ、俺は。」
金田さんはそう呟き、
ゆっくり立ち上がる。




「絶対許さへん!」

敬太の叫び声が、部屋に響いた瞬間。

ダダッ…

敬太は思いっきり
走り出す。

そして、
右手を振り上げ━━━━


金田さんに殴りかかる━━━…

「あ…」
「きゃ…」
「やめろ!」

大倉さんと塚原さんは、
顔を手で覆っていて、

部屋にいる人達は
敬太の行動に、思わず声が出てしまっていた━━━…


━━━━━━━━━━━━━━━

敬太…ダメ…!

━━━━━━━━━━━━━━━