ブラック or ホワイト




ガチャ…

俺は部屋のドアを開ける。


目の前には険しい顔をした敬太が立っていて━━━…


『…敬太!』

『どうしたん?』

そう言って、敬太は部屋の中へ入る。


『敬太、島岡さん呼んで!誰かに襲われたんだ。』

『…これは』

部屋の光景を見た敬太は
手に持っていた折りたたみ傘を床に落とした。
振り返り、部屋の入り口に向かう。




ドン…

俺は敬太の頭を殴打した。



“これで敬太が犯人になればいい…”
なんて思ってしまったんだ。



どこまで
俺の感情は
黒いのか。



もぅ、後戻りは…
出来ない━━━…



《金田side 終》

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