そして
運命の時━━━…
4月3日 PM16:41
【7号室・秋葉さんの部屋】
『あんたの秘密を知ってしまったんだよ・・・。証拠はまさしくコレだよ!』
そう言って、奴、健一郎はニヤリと笑いながら俺に言ったんだ。
奴の手には、デジタルカメラ。
『俺…その時夜桜を撮影してたんだよね。
そしたら、こんな映像が撮れちゃって。
これには、アンタが犯した罪が…一部始終撮影されてるんだよ!
アンタに自首してほしかったからずっと警察には黙っといたんだが。自首する気はないみたいだな!』
『許さない…』
『何なんだ!?その態度は…。その秘密をバラしてもいいんだよ!?』
次の瞬間。
ドカッ・・・
肩にもの凄い衝撃がきたんだ。
首から肩にかけて強烈な痛みが走る。
俺は誰かに殴られた。
『なっ何を…す…る…』
崩れ落ちながら後ろを振り向く。
すると、荒い息遣いをしている奈央子さんが見えた。
『もぅ、終わりだよ…。アンタ。』
前からは奴の声。
『お…まえ…は…』
バタン…
倒れこんだ俺―――


