「金田さんに首を絞められて…襲われたのです。しかし、その時…金田さんにあるハプニングが起きてしまったのです。」
私の言葉に、部屋にいる人は驚きを隠せないでいた━━━…
視線は、私から金田さんに流れる…
鬼下刑事は、険しい顔で
「ハプニングだと?」
と私に訊ねながら…煙草に火をつける。
「はい…健一郎さんを襲っている時に、
部屋に敬太が来たんですから。
金田さんは咄嗟に健一郎さんから離れて考えた。
そこである事を思い付いたんです。
“自分が第一発見者になりすませば…”って。
あくまでも…ここらへんは推測ですが。」


