ブラック or ホワイト




「勘違いしないでください。
敬太を殴った犯人が…
敬太の後頭部を殴る事が出来る事が出来たら…
の話です。」


「どういう事だ?」
鬼下刑事の低い声が大広間に響く━━━…


「敬太…1つ聞いていい?どんな感じで殴られた?上から下に衝撃がきた?それとも…後ろから前…?」

私は敬太に訊ねる。

視線が敬太に集まり━━━…


「上から下…」

敬太は小さな声で呟いた。


「鬼下刑事…こういう事です。」