ブラック or ホワイト




私は、誰かに左腕を強く引っ張られ、強く引き寄せられて…

誰かの胸の中にすっぽりはまっていた。

「…会いたかった。」

この声を聞いた瞬間。



ドサ…

荷物は床に落下した。


「して…?」

「は?」

「どうして…こんな時に私の前に現れるの?離して…」


敬太は私の言葉を聞くと
ゆっくり腕の力を弱めた。

私は荷物を持ち直し、
部屋を出ようとする。



ピンポーン、ピンポーン

タイミング良く、
部屋のチャイムが鳴る。