ブラック or ホワイト




静まり返る廊下━━━…


私は敬太を見つめたままで…

「大河原さん…これで…最後だ。」

鬼下刑事は、私の前にしゃがみ、小さな声で私に言う。

「はい…」


敬太を助ける
最後のチャンス


“敬太の事…助けてあげられないかもしれない。苦しめてしまうかもしれない…”

だけど━━━
私は真実の欠片を
繋ぎ合わせてみるよ。

あなたを助ける
最後のチャンスだから。



「鬼下刑事…今回の事件に関係ある人を大広間に集めてほしいんですけど…。」

そう言って、
金田さんは鬼下刑事を見た。


「え?」



私は、ただ、
呆然と座り込んでいた━━━…