ブラック or ホワイト




「いった…」

私はぶつけた額を手で押さえる。



「おい、大丈夫か?」

低くて、重々しい声。

お決まりの鬼下刑事だった━━━


私は座り込んだまま…
声がする、上を見上げる。

「は…い」


私の視線の先には………


敬太━━━…



敬太は鬼下刑事の後ろで、少し、俯いていた。