ブラック or ホワイト




木枝さんの部屋には、
蒼島の写真が飾られている。

朝日が眩しく輝いている
蒼島の写真。

海に吸い込まれそうなくらい、神秘的な夜の蒼島の写真。

いろいろな蒼島の顔があった━━━…



私はじっと絵を見つめる…

すると、木枝さんが口を開く。

「…俺は…風景を撮るカメラマンじゃないんだ。」


「…え?」


「3年前までは、ファッション雑誌の専属カメラマンだったんだ。」



それから、木枝さんは自分の事を話してくれた。

木枝さんの過去も…
3年前の出来事と
繋がっていた━━━…