ブラック or ホワイト




ペンションを吹き抜ける風は温かかった━━━…


金田さんは、ゆっくり口を開いた。

「敬太は、何かしら事件に関わっているのかもしれない…まだ、推測にしかすぎないけど。」



「え?でも…敬太はっ…!」


私は思わず、金田さんの腕を掴んだ。


「…っ!」

金田さんの顔は一瞬歪み、それから…悲しい表情をした。


「…1つ1つの事件。別々に考えてみようか。何かが変わるかもしれないね。」

金田さんは小さな声で言った。