ブラック or ホワイト




私は、敬太の部屋の中に上がらせてもらった。

少し落ち着いてきた、星斗君は泣きながら訴えた。


『敬太は…悪くな…い』


何度も。何度もこの言葉を私に言った。


私は星斗君と寄り添いながら、敬太の事について話をする━━━


『敬太は、優しいんだ━━━…。』

星斗君はそんな事を言っていた。



それから、
星斗君と2人で温かい夕食を食べる。

私は、星斗君の大好きな、カレーライスを作ったんだ━━━

甘いカレーライスは星斗君のお口に合ったかな?


『明日、敬太を助けに行こうか…』

『うぃっす!』


***



朝になり━━━


窓からは眩しい太陽の光がカーテンを通り抜けて、部屋に入り込む。

あくびをしながら、私はカーテンを開けた。


“敬太、今から助けに行くからね。
でも…どうして星斗君が敬太の部屋にいるの?
凄く…嫌な予感がするの。
私、本当の真実を知って、後悔しないかな?”