ブラック or ホワイト




鬼下刑事が私の方に振り向いた。

「ぉぅ…来たか…」

鬼下刑事は、目を大きくし、少し驚いた表情を見せた。


振り向いたその姿は、手に煙草を持ち、刑事OFFモードなのか…Yシャツのボタンは2個ほど開いていて、鬼下刑事の厚い胸板が少し見える。


「さ…てと、行くか。」

ゆっくりと立ち上がった鬼下刑事は、ズボンのポケットから車のキーらしきものを取り出した━━━


「はい…」