奈央子さんだった━━━
言い争いの声に気づいた奈央子さんは、顔色を変え、小走りで部屋へと向かう。
奈央子さんはカードキーで部屋に入る…
すると、男同士の言い争う声はピタリと聞こえなくなった━━━
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「誰と誰が言い争ってるのかは分からなかったんだけど…」
そう言って、塚原さんはホットコーヒーのマグカップを両手で持ち、可愛らしくホットコーヒーを飲む。
「話してくれて、ありがとうございます。私の分からない情報がたくさん聞けました。」
「いいえ。」
塚原さんはにっこり微笑む。
「…でも、すみません…。私が木枝さんと話してたせいで…」
「彩紗ちゃんは何も悪くないわ?私が臆病だっただけなの。それに…私、明日もう一度、蒼島に行く事を決めたんです。」
そう言って、塚原さんは決意を持った大きな目で私をみる━━━
「そうなんですか。私も、明日蒼島に行く予定なんです。」
「やっぱり」
と、塚原さんは笑顔言う。
それから私達は、蒼島について語り…
カフェ・sucrёeを後にした━━━


