ブラック or ホワイト




「な…何か隠してないですか?言い争う声が…部屋の中まで…聞こえた…んです…か?」

私も微妙な雰囲気に顔がひきつってしまう━━━


「大きい声だったから…ね。秋葉さんの部屋…」

「え…江里ちゃん!」

塚原さんの珍しく大きな声。

「あ。」

大倉さんはしまったという顔をしていた━━━


「秋葉さんの部屋から聞こえたんですか!?」

私は思わず、大きな声を出してしまう。


「そうね…」

大倉さんは俯きながら言う。

「本当に部屋に…いましたか?」

私は、大倉さんに訊ねた。残り僅かな、アイスコーヒーを飲みながら。


「夏子〜、もぅ彩紗ちゃんに隠し通せないよぉ」


大倉さんは塚原さんに助けを求めるように言った━━━