ブラック or ホワイト




聞き覚えのある女の人の声。

振り返ると、大倉さんと塚原さんがいた。


「連絡遅いよ〜」

そう言って、大倉さんはカウンター席になっている、私の隣の席に座る。

塚原さんは私に微笑みながら会釈をして、遠慮がちに大倉さんの隣の席に座った━━━

大倉さんと塚原さんとは、鬼下刑事との話が終わり次第、会う事になっていて、私から大倉さんにメールで連絡する事になっていた━━━

気付けは2時になっていて…

カフェに入る前に大倉さんにメールした。


そして、今に至る…。




「どうだったの?あの刑事さんの話は。」

大倉さんは、私の顔を覗きこみ、心配そうに私に訊ねる。


「ぅ…ん。ちょっと混乱してる。」


「え?」

私の言葉に大倉さんの顔がひきつった━━━


塚原さんも不安げな顔で私を見ていた━━━