その後の事はよく覚えていない。


ただ、何もする気が起きなかった。


大切な家族を失ってしまった━━━



***



俺の周りでは着々と…いろんな事が決まっていく━━━


俺は関西の遠い親戚の家で、弟はここから隣駅の東京の親戚の家で…離ればなれで暮らす事が決まった━━━


何度も…何度も…離れたくないと言った。

だけど、親戚の人は『申し訳ないが…2人は…。』と言葉を濁らせた。



俺のたった1人の家族の大切な弟━━━。

もぅ、これ以上。
家族を失いたくなかった。