部屋に戻った私は、東京へ戻る準備をする。 衝立を壁際に寄せて、 ベッドのシーツと布団を綺麗に敷き直した。 少し散らかったテーブルを手早く片付ける。 そして、部屋を出ようとしてカードキーを手にした時。 カードキーと1枚の紙がクリップで止められているのに気づいた。 私は紙に目を通す━━━ それは、 敬太からの 手紙だった。