ブラック or ホワイト




「だから言ったやろ?タイムアップやって…」




パトカーの赤い光を見て、敬太は不敵に笑う。

「無理!敬太、犯人じゃないのに!どうして警察に捕まらなきゃいけないの?」

今にも張り裂けそうな感情。


敬太が…
警察に
連行されてしまう━━━


「逃げよ?今からなら…まだ…間に合う。逃げるの!」

私は我を忘れて敬太に訴えた。

「あやっぺ…落ち着け…。あんたが俺の事守ってくれるんやろ?早く…真実見っけて…真犯人、俺の前に叩き出してや…。俺は下に戻るで。」


敬太は覚悟を決めたかのように一歩ずつ階段に向かう。