どれくらいの時間が過ぎていったのだろう・・・
私と敬太は
星空の下で
語り合った。
敬太の事。
私の事。
家族の事。
たくさん語り合った。
私は敬太の話を聞いて…
少しだけ嫌な予感がした。
外はだんだんと
明るくなっていく。
「敬太…。もう少しで日が登る。」
「せやな。もぅ、タイムアップ。時間切れや。」
「え?」
蒼島の海から少しずつ見えてくる太陽。
蒼島の海と太陽が交わっている。
キラキラした白い砂浜の白と、蒼島の海のスカイブルーの青。赤っぽく燃える太陽の赤。
3色の景色は目に焼き付くほどに・・・
美しい情景だった。
あの赤いランプを見るまでは。


