「じゃあ、部屋に戻ってもいいよ。 でも、振り返すといけないから 安静にしとくんだよ。」 「はい、大人しくベッドにいます。 ありがとうございました。」 そう言ってドアを開けるとそこには女の人が立っていた。 「あら。診察中だったの。ごめんなさいね。」 と私に向かって軽くお辞儀をして微笑んだ。 「いえ。もう終わったので。」