周りを見渡しても、もう春樹くんの姿はなく、あたしも帰る用意を済ませ廊下に出た。 すると、あたしを待っていたかのように春樹くんが立っていた。 「あれ?恋心、俺にチョコレートは?」 「えっ…。」 「ごめん。ごめん。言わない約束だったよね。俺…まだ好きな子からチョコもらってないんだ…。」 .