Top☆Secret~幼なじみ君の秘密~




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「んん…。朝…?」


目を擦って起き上がると外は白み始めていた。

昨日は渉くんが家まで送ってくれたんだっけ。

それからベッドにダイブして…。

あれ?そこから記憶が無い。

って事は寝ちゃったのか。思ってたより疲れてたんだなぁ…。

なんだか頬がヒヤリと冷たくなっている気がしたのでその辺を触ると、指先が濡れてしまった。


「私…泣いてたんだ」


指先を見ながらポツリと呟く。


「お風呂…入らなきゃ」


呟いた瞬間、片頬を水の粒が滑り落ちる。


「あれ…?」


ゴシゴシと目を擦るけど一度溢れた涙はそう簡単には止まってくれなくて。

そういえば私、最近泣いてばっかりだなぁ…。

もう泣かないって決めたばっかりなのに…。

ひとりになると、どうしても泣いちゃうのはなんでなんだろう。


「早くしないと…学校に遅れちゃう」


声が震えてたけど、それを無視してお風呂に入るため、部屋を出た。