「バカ」

「ブス」

「貧乳」

「自意識過剰」


いろんな言葉が降ってくる。

そして…



「アンタの存在なんて消えちゃえばいいのに!」



八代さんが、一番酷い言葉を言った。

それは紛れもない悪意。

今まで、こんな事を言われた事は無かった。

こんなに真っ直ぐに敵意を向けられた事は無かった。

…存在自体を、否定された事なんて無かった。

5人が疲れたのか、蹴るのを止める。

のろのろと顔を上げた。


「アンタなんて存在自体が迷惑なんだよ」


八代さんが私を見降ろして言う。

その時


「なーにしてんの?」