友達に会いに来るふりをして明を見に来てる人が教室にたくさんいるので毎日うちの教室は人でいっぱい!
梅雨はまだまだとはいえもう6月。若干熱いです…。
そういうのも困った問題なんだけど、それ以上に私が気になっているのが明が誰かの彼氏になっちゃうんじゃないか…っていう心配。
だって教室に来る女の子達はみんなかわいいんだもん。
私なんて全然かわいくもないし、太刀打ちできる要素なんてゼロに等しい…。
だから、いつか明が私から離れて行っちゃうんじゃないかってちょっと不安…。
私にも、せめて結希ちゃんの十分の一でもかわいさがあればなぁ。
「…わ」
「…早和っ!」
「へっ!?」
ハッと気がつくと目の前には結希ちゃんのどアップ。
や、やばい…。
考え事しててまったく聞いてなかった…。
「さーわー?今までの話しちゃんと聞いてたわよね…?」
「え…えっと…」
怖くて結希ちゃんが見れない。
キョロキョロと目を泳がせる。
「ま・さ・か!聞いてなかったとか言わないわよね…?」
結希ちゃんがジロッと睨んでくる。
まさに、蛇に睨まれた蛙状態…。