Top☆Secret~幼なじみ君の秘密~



「謹請し奉る、降臨諸神諸真人、縛鬼伏邪、百鬼消除、急急如律令!」

『ぎゃあああああああ!』


俺が唱え終わると同時にまばゆい閃光が辺りを包みこみ、それが緩やかに消えると、妖怪の姿はあとかたも無く消え去っていた。


「…調伏終了。さて、戻るか」


後ろで気を失っている早和を振り返ってちょっと微笑む。

そこに、自責の念を含ませながら。


















「「「キャアアアアアアアア!!」」」

「明!早和は大丈夫なの!?」

「明も大丈夫かよ?うわ!早和ちゃんケガしてる!医務室行かないと!」


意識の無い早和をお姫様だっこして湖から上がると、3種類の声が俺を出迎えた。

ひとつは早和を心配する華坂の声。

もうひとつは俺と早和を心配する渉の声。

そして最後は…


「何あの子!明くんに助けてもらっちゃって!」

「明くんがお姫様だっこしてる~!」

「ちょっとかわいいからって良い気になってんじゃないの?ただの幼なじみのくせに!」


…等々の嫉妬の声…。