Top☆Secret~幼なじみ君の秘密~


―――明side


………明っ…!


「…早和…?」


早和の声がした気がして足を止める。


「あーっ。やっと止まったな。お前歩くのはえーよ」


隣で渉が文句を言っているが、半分くらいは聞いてない。

さっきまで歩いてきた道を振り返る。

しばらく向こうを睨んでいると、ふっと何かが視えた。


「っ!」

「あっ!おい、明!?」


もと来た道を全速力で走る。

渉が後ろから叫んでいるが、答えている暇はない。

さっき視えた何か―――…

それは、早和が何かに湖に引き込まれている姿だった。

たぶん、あれは事実。

そう俺の直感が告げる。


「あっ!明!早和が!」


森を抜けると華坂が俺を見て叫ぶ。

俺は、すべてを聞き終わる前に湖に飛び込んだ。