Top☆Secret~幼なじみ君の秘密~




そして、私がお気に入りなのがお庭。

お庭というよりも、もう庭園の域に入りそうな気すらするんだけど…。

言うまでもなく敷地が広いのはもちろん、日本庭園の写真集とかに載ってもおかしくないほど立派なお庭なんです。

それにいつ見ても手入れが行き届いていて、静寂な空気が漂っています。

小さい頃はよく明とお庭で遊んでたなぁ…。

そういえば、昔は明は普通の友達で、陰陽師なんて意識した事なかった。

それが、そう…何かに私が襲われた時があって、明がその時に助けてくれてから「ああ、明は陰陽師なんだ」って思い始めたんだったと思う。

そして確かその頃から明を男の子として意識し始めたんだった。


「…どうしたんだよ。そんな所に突っ立って」


明が不思議そうに振り返る。


「あ、ううん。なんでもない」


私はそう返して明に駆け寄った。

明と話しながら廊下を歩いていると、奥からパタパタと走る音が聞こえてきた。

角を曲がって姿を現したのは…


「早和お姉ちゃーん!!」

「陽(よう)ちゃん!!」


陽ちゃんはパタパタと走り寄って来て私にぎゅーっと抱きついた。

かっかわいいよぉ…。

そのまま私もぎゅーっと抱きしめ返す。

すると、陽ちゃんはすりすりしてきた。

なんでこんなにかわいいんだろう…。