Top☆Secret~幼なじみ君の秘密~



「だってさ。よかったじゃん」


渉くんが明を見て言う。


「…何がよかったの?」


意味がわからなくてきいてみる。

はぁ…と、結希ちゃんがため息をついた。

そして私をもう一度抱きしめて、明を睨みつける。


「明っ!早和に変な事したら許さないからね!無理やりとかなおさらよ!」

「はぁっ!?しねーよ!」


明が勢いよく否定する。

…そこまで勢い良いと逆にちょっと悲しいんだけどな…。

でも…


「結希ちゃん、それは無いよ。明は私なんかに何もしないって。それに明のまわりにはかわいい女の子がいっぱいいるもんね?」


最後は明に向けて言った。

笑って言ってるけど、ほんとはまわりの女の子なんか気にして欲しくない。

でも、私は明の彼女でもなんでも無いし、そんな事言う権利も無い。

これは、私のただのワガママだもん。

…だめだなぁ。私って。


「…今度はふられちゃったね?明くん?」

「うるせー」


結希ちゃんが茶化して言う。

ふられた…?

それ、私の間違いでしょ?