Top☆Secret~幼なじみ君の秘密~




「じゃあお願いしようかなっ?」


にこっと笑いながら首を傾げて言うと、明が少し赤くなった。


「…明?風邪ひいてるの?やっぱり行かない方が良い?」


風邪なら無理したりしちゃダメだよね。

私が行ったら迷惑かけちゃうし…。

思案に暮れていると、後ろからガバッと抱きしめられた。


「きゃぁっ!なになに!?」


でもふんわりと香る甘い香りでそれが結希ちゃんだとわかった。


「結希ちゃんっ。どうしたの?」

「正解!よく私だってわかったね」


私はくすっと笑って結希ちゃんを振り向く。


「だって結希ちゃんいい香りがするんだもん。わかるよ」

「ふーん。じゃあさ、渉と明に後ろから抱きしめてもらったらどっちがどっちかわかる?」


結希ちゃんが楽しそうにきいてくる。

私は、二人を交互に見た。

明と渉くん…ねぇ…。


「たぶん、わかるんじゃない?」

「へえ。なんで?」

「んー…。なんとなく?言葉にはできないんだけど、感覚で…かな?」


自分でも何でかは良くわかんないけど、もし明に抱きしめられたらわかると思うんだ。

小さい頃はよくぎゅーってしてもらってたしね。