「早和!大丈夫!?」


明と教室に戻ると、結希ちゃんが駆け寄ってきた。

ちなみに今は昼休み。

朝からどれだけサボってたんだ…って話だけど、まあ多めに見て欲しいなぁ。


「結希さ、早和ちゃん達がなかなか帰って来ないからずーっとそわそわしてて、授業中先
生に指名されまくってたんだよ」


一緒に近づいてきた渉くんが笑いながら言う。

結希ちゃんはそれを聞いて渉くんを怒ってる。

朝に心配かけないように笑って見せたのに、あまり効果無かったんだなあ…。


「ごめんね、結希ちゃん。もう大丈夫だよ」


ちょっと申し訳なかったから、今度こそ本当の笑顔でそう言った。


「そっか」


結希ちゃんも私を見てキレイに微笑んだ。


「…早和?」

「あ!ご、ごめん。結希ちゃんキレイだからついみとれちゃって/////」

「…あんたももう少し自覚しましょうね?」

「………はい?」

「「「はぁぁ…」」」


結希ちゃんの言った事がわからなくて首を傾げたら、3人そろってため息をつかれてしまった。

…なんだったんだろう?