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「きーらーきーらーひーかーるーおーそーらーのーほーしーよー♪」
サァ…と風が吹き抜ける。
目の前の大きな湖が微かに波をたてた。
「まーばーたーきーしーてーはーみーんーなーをーみーてーるー♪」
ゆっくりと、大きな手が私の頭を優しく撫で続ける。
しわが寄ったその手が、私は大好きだった。
「きーらーきーらーひーかーるーおーそーらーのーほーしーよー♪」
見上げた先は、満点の星空。
吸い込まれそうな程の、夜空―――
『早和はその歌が大好きだなぁ』
「うん!」
目じりを下げ、優しい笑みをたたえながら頭を撫で続けてくれる。
その優しい声に、元気いっぱい答えた私。
『じゃあなぁ、早和。いい事を教えてあげよう』
「え?なになに!?」
キラキラと、夜空に輝く星のように目を輝かせた私に、
そっと、耳を寄せた―――――………。
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